都心で味わう牛焼肉ランチ
キッチンカー"SUGIWAGON"
都心のオフィス街に現れる、香ばしい香りに包まれたキッチンカー。その正体は、ジューシーな牛焼肉を提供している「SUGIWAGON」。
忙しく働く日常の中で手軽に贅沢な食事を楽しめるキッチンカーは、午後もパワフルに働く力の源。じっくりと焼き上げられる焼肉の香りに思わず足を止めてしまう人も。お昼の贅沢なひとときを提供する"SUGIWAGON"オーナーの杉山様にインタビューさせていただきました。
- まず経歴についてお伺いしたいのですが、キッチンでのお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
21歳の時から厨房の仕事を始めました。最初は寿司屋に飛び込んだんです。
その後調理師免許を取得してから、老舗のイタリアンレストラン「虎ノ門ハングリータイガー」で6年間修行しました。その後、舞浜の「モンスーンカフェ」に4年間勤務しました。
- かなりの経験を積まれてきたのですね。35歳で独立を目指されたとのことですが、その背景についてお聞かせください。
独立して自分のお店を持ちたいという夢があったんです。そのために自己資金を貯め、開業資金は日本政策金融公庫から調達しました。
実店舗に比べて開業資金が少なくて済むことが大きく、人が集まる場所へ自由に移動できる点や、イベントを盛り上げることができる点も魅力。こういった理由からキッチンカーを選びました。
- 牛焼肉をメインにメニューを揃えていますが、牛焼肉を選んだのはどのような理由からでしょうか。
キッチンカー業界で成功するためには、トレンドを把握することが重要です。牛焼肉をメインメニューに選んだのは、事前に牛タンが非常に人気があるという情報を得たことがきっかけでした。
そこで最初のメニューとして牛タン丼を提供し、その流れで牛肉を使った他のメニューにも挑戦しようと決めました。
牛肉の持つ豊かな旨味とジューシーさは、多くの方に愛される要素です。こうして現在の牛焼肉メニューが誕生し、キッチンカーのメニューとして定着しました。
- カルビやプルコギも非常に美味しく、私はいつも迷ってしまうんですよね・・(著者の一番好きなメニューは炙りチーズカルビにプルコギを追加トッピング)
― キッチンカーの運営には様々な挑戦があると思いますが、大変なところについて具体的に教えていただけますか?
そうですね、まず悪天候が大きな課題です。雨や風が強い日はお客様の足が遠のいてしまいますし、場合によっては営業自体が難しくなることもあります。天候による影響は避けられないので、その対策が必要です。
もう一つの大変な点は、採算の合う仕事を探すことです。具体的には、売れる場所を見つけることが非常に重要です。人気のあるイベントや人が多く集まる場所で営業することが成功の鍵になりますが、そのためには事前のリサーチや交渉も欠かせません。
― 確かに、雨の日はランチを買いに出る方が目に見えて少なくなりますからね。同じ地域でも場所によって通る方の数も全然違うので、場所選びは最重要ですよね。
― キッチンカーを運営されている中で、特に嬉しかったエピソードについて教えていただけますか?
いくつか心に残っているエピソードがあります。例えば、ランチのお客様がその後、別のイベントでも私たちのキッチンカーを訪れてくれた時や、その逆もありますね。イベントで初めて来てくださった方が、次はランチタイムに来てくれることもありました。
また、ランチの場所を変える最終日に常連のお客様が来てくださった時のことです。そのお客様が、なんと2個も買ってくださったんです。理由を尋ねると、「最後だから母に買って行く」と言っていただきました。その言葉を聞いた時は本当に感動しました。
こういったお客様との繋がりが、私たちの励みになっています。
― お母様へのお土産に選んでいただけるなんて、素敵なエピソードですね。お客様との温かい交流が感じられます。
― キッチンカーの運営で成功を収めるための秘訣について教えていただけますか?
まず「味をブラさない」ことです。どんな状況でも一貫して高品質な料理を提供することを心掛けています。
またお客様目線でクオリティーと価格に納得していただけるものしか販売しないようにしています。お客様が満足できるクオリティーで、価格以上の価値を提供することが重要です。
- 私も水曜日の表参道骨董通りではよくお世話になっていましたが、数あるキッチンカーの中でもトップクラスの満足度でした。メニューを通して、杉山様の気持ちがすごく伝わっていると感じます。
― メニューに対するこだわりはございますか?
まず、主食には胚芽米を使用しています。胚芽米は白米に比べて栄養価が高く、食物繊維やビタミンが豊富です。
次に、サラダには新鮮なグリーンリーフを使用し、丁寧に千切って洗い、チョレギサラダとして提供しています。新鮮な野菜のシャキシャキとした食感と共に、さっぱりとした味わいが楽しめます。
また、小松菜、人参、もやしの自家製ナムルも手間を惜しまず手作りしています。
一品一品に心を込めて、お客様に健康的で美味しい食事を楽しんでいただけるよう、栄養バランスの良いお弁当を提供し続けています。
― 今後の目標について教えていただけますか?
メニューをアレンジしたグッズを販売したいと考えています。例えば、私たちの人気メニューを再現できる調理キットや、特製の調味料セットなどが考えられます。キッチンツールやエプロンなども提案したいと思っています。
また今までの経験とお客様のフィードバックを基に、需要のある場所への販売を展開していきたいです。オンライン販売や特定のイベントでの出店、または小売店との提携など、様々な方法を検討しています。
― 素敵な展望ですね。杉山様の情熱とアイデアに期待しています。これからも応援しています!
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SUGIWAGON
月曜:今田商店軒下
(中央区荒川1-10-10)
火曜:カサデチェーロ(渋谷区神泉町9-12)
水曜:骨董通り 小原流会館(港区南青山5-7-17)
木曜:the SOHO 湾岸所隣(江東区青海2-7-4)
金曜:汐留イタリア街(月3回開催)(港区東新橋2-9-5)
ランチ出店場所は変更している場合がございます。
ロケ弁、会議ご飯、学祭等承り中。お問い合わせは各種SNSのDMにて受付。
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